河原あずの「イベログ」

コミュニティ・アクセラレーター 河原あず(東京カルチャーカルチャー)が、イベント、ミートアップ、コミュニティ運営で日々考えることを記録してます。

ファシリテーターは「空気」をつくる仕事〜心地いい「場」をデザインする5つの要素。

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ファシリテーターは「促進者」と訳されますが、ぼくの解釈では「場の空気をつくる人」です。


ファシリテーターとはどんな仕事ですか?と聞かれると、ぼくは「空気をつくる仕事」と答えます。もちろん、さまざまなプロセスがそこには必要ですし、重要なポイントは瞬間瞬間変わってくることも多いですが、最終的なゴールは何か、と考えると、その時間・空間における「空気」をデザインすることだと思うのです。

ファシリテーションに求められるのは、ワークの設計であり、コミュニケーションのデザインであり、アウトプットへの誘導であり、場の合意形成ですが「場の一体感の醸成」はすべてのプロセスを円滑にするのに、プラスに作用します。あえて極論を言ってしまえば、その場に一体感を生み出すことができれば、いいアウトプットが生まれる確率は格段に上がります。ワークの巧拙や進行のテクニックのひとつひとつよりも、成功要因としては大きいのではないかなと思います。

人間は感情の生き物なので、置かれている環境にアウトプットの質が左右されやすいのです。雰囲気のいい場所からはいいアイデアが生まれやすいですし、逆もまたしかりです。自分の個性を認めてくれる空気に包まれると、やはりいいアイデアが生まれやすいですし、逆もまたしかりです。

ではどのように「空気」をつくればいいのか。そのデザインにおいて、入れ込むように心がけている5つの要素を以下にまとめます。

具体的な事例として、伊藤園さんが主催している「茶ッカソン in Tokyo 2017」の初日(2017/11/27開催)で、ぼくがファシリテーターとして実行したプロセスを以下にまとめます。今回の茶ッカソンは2日間に分けて開催されており、初日は、インプットワークとチーミングのために実施されました。さまざまなエッセンスを凝縮して設計したので、何かのヒントになれば幸いです。

1:「アイスブレイク」で参加者の自己承認欲求を満たす

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アイスブレイクで使ったA4用紙ワークのサンプル


アイスブレイクは、多くの参加者が初対面の状態で、緊張感をとくのに必要なプロセスですが、逆にいうとここでアプローチを間違えると、参加者の緊張感を緩和できないまま、だらっとスタートしてしまい、戸惑いの空気をつくってしまうことがあります。

たとえば「はい!それではひとり1分ずつ自己紹介してください!」と進行するのはよくみる展開ですが、実際自分がやられることを想像すると、シャイな日本人には、これもなかなかハードルが高いものです。

グループで簡単なゲームをすることもありますが、これも「ガヤガヤ」をつくるのに有効なものの、悪く言うと「やった感」だけが残ってしまうケースもあります。また、集団でおこなうゲームは、参加者の「自己承認欲求」が満たされずに終わってしまうことが多く、参加者が物足りなさを持ったまま議論に入ってしまうこともあります。

ではどうすればいいか。ぼくがファシリテーターをやるときには「議論のテーマの深掘り」と「自己紹介」の合いの子のような導入を設計することが多いです。

「茶ッカソン in Tokyo 2017」のテーマは「お茶のある空間」でした。そこでまず「お茶」と聞いて思い出す4つのキーワードを、A4用紙に書いてもらいました(※)。

ここで重要なのは、自分ごとしてぱっと思いつく「お茶」にまつわるキーワードを主観的に書いてもらうことです。

主観的なキーワードが出た後に、隣のひととキーワードについて共有してもらいます。そうすると、自然と「お茶」についての説明のはずが「お茶にまつわる自分史」の説明に転化されます。テーマに即した自分語りをする場が与えられることで、テーマについてのインサイトの掘り下げられるし、自己承認欲求も満たされます。会話した人とも仲良くなりますし、一石三鳥なアイスブレイクになるのです。

※なお、このA4ワークを使ったアイスブレイクは、FC POPというユニットで一緒に活用しているタムラカイの得意技で、彼のワーク手法をアレンジして実施しました。


2:「深堀り」と「発散」の往復運動を繰り返す

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インプットトークとワークを組み合わせて「深堀り」と「発散」を繰り返します。


冒頭で「主観的な語り」をいれて、参加者のインサイトを掘り下げましたが、一方で、客観的な情報も参加者にインプットして、アウトプットの精度をあげる必要もあります。「茶ッカソン in Tokyo 2017」では、お〜いお茶を発明した伊藤園の専務の社さんと、スウェーデンからやってきたお茶の伝道師・ブレケル・オスカルさんをゲストとして招聘。お茶のトレンドについてのインプットトークを行いました。

しかし、ただのプレゼンテーションやパネルトークになると、アイスブレイクでつくった熱が覚めてしまうので、ふたりのゲストにも、まったく同じワークをやってもらい、4つのキーワードを出し、それをベースにトークを組み立てました。

そうすることで参加者からみると「登壇者は自分たちと同じ参加者なのだ」と思えるし、トークへの没入感も増します。

お茶の専門家のおふたりですから、主観的に語っても、客観的な情報はトークの中に自然と入ってきますし、そのバランスをぼくが進行に入り、適度に調整していきます。

一度参加者は、アイスブレイクでお茶について自分ごととして考え、お茶に関するインサイトを深めたあとなので、このトークの浸透度は格段にあがります。これが「深堀り」のプロセスです。

しかし「深堀り」したまま、アウトプットがすぐできないのももったいないものです。一度、お茶について自分ごととして考えて語ったので、知識の深化が起きてくると、参加者は、自分の考えたことについてしゃべりたくてうずうずしてきます。

そんな折りをみて「茶ッカソン」では「心地いい空間」についてぱっと思いつく3つのキーワードを参加者と登壇者に書いてもらい、先に書いた「お茶」のキーワード4つと突きあわせ、なんらかの共通点があるかを、参加者同士で語ってもらう「発散」のプロセスを入れ込みました。

主観で語り、専門的な客観知識の一端に触れたあとの「発散」なので、参加者会話もより深まるし、思考の精度も上がります。

登壇者のおふたりにも同じように「お茶のある心地いい空間」についてしゃべってもらい、インプットワークをクローズしました。演出として、壇上とフロアで同じワークを実施して、双方の垣根をつくらないことが、会場の一体感を高めるのに役立ったようにも思います。

3:スイッチを切り替える瞬間をつくる

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江戸時代に流行した「煎茶道」を下敷きにした「非日常体験」に誘うワーク


導入でだいぶ空気も暖まりましたが、ここで更に会への没入をうながすために、非日常感を演出するプロセスを入れ込みました。それが「煎茶道」という、江戸時代に流行った風流遊びを下敷きにしたワークです。

ここまでのプロセスは、楽しく進められていたものの、基本的には「お勉強モード」なので、一定の硬さがあることは否めません。

次に求められるのは、参加者の心の「スイッチ」を切り替えることです。

普段あえてやらないが、やってみると夢中になる象徴的な行動を入れ込むと、心のスイッチは切り替わりやすいです。

たとえばディズニーランドを思い出して下さい。ミッキーの耳を買って頭にかぶると、とたんに没入感が増すと思います。スタジアムを思い出して下さい。チームのユニフォームをスタジアムではおると、気持ちが切り替わりませんか?

そのような「今は非日常体験なんだよ」と明示できるようなプロセスを、テーマに即して自然と入れ込むと、場における参加者の熱が、ふわっと上がります。

「茶ッカソン」では、ここで3人組をくんでもらい、お茶と急須と紙とペンを配り、「ひとりはお茶をたてて配り、ひとりはお題に即した絵を描き、ひとりは詩(コピー)を書く」というワークを実施しました。江戸時代に流行った「煎茶道」の説明もし、その現代版だというインプットをすることで、これは「非日常体験」なのだと参加者に刷り込み、スイッチを切り替えてもらいます。

このときのお題は「お茶のある空間 in 近い未来」だったので、茶ッカソンのテーマディスカッションの1プロセスを、普段とはちょっと違うマインドで進めることができました。この「普段とちょっと違うマインド」をどれだけ持ってもらえるかが「いい空気づくり」においては重要なのです。

また、会の最後には「座禅」を取り入れて、電気を消して、会場に敷かれた畳の上で、その日いちにちの振り返りをしてもらいました。これも「スイッチの切り替え」プロセスのひとつです。

4:「緊張」と「弛緩」の往復運動を繰り返す

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人前でのプレゼンは「緊張」と「弛緩」の結果「快楽」を生み出す重要プロセス


作ったアウトプットは、14グループ全グループに1分間プレゼンしてもらいました。ディスカッションは和やかな空気がつくれますが、プレゼンとなると一定の緊張感が走ります。順番も決めず、ランダムにこちらから指名したので、いつまわってくるかもわかりません。

実は、これだけのプロセスにも、場の空気をつくるエッセンスが複数含まれています。

まず1分間のプレゼン時間は「時間厳守」です。オーバーしそうならカウントダウンして、時に強制終了します。この「オーバーは許されない」という緊張感がポイントで、無事プレゼンを終えたら、プレゼンテーターは緊張感から解放され、気持ちが弛緩状態に(ゆるく)なります。会場からの拍手が、プレゼンテーターの承認欲求を満たしてくれ、快楽が生まれます。

いつ出番がくるかわからない、という状況も、緊張感を助長します。前に出てプレゼンする、というものも、慣れていないひとにしてみると、とても緊張するものです。

しかし、緊張が増せば増すほど、解放されたときの快楽は大きくなります。

実は「緊張」と「弛緩」は、イベントの演出においては基本となるものです。人間は、緊張状態から解放されたときに、大きな快楽を得るようにDNAに刷り込まれています。

 

たとえば、なぜ、おばけ屋敷が気持ちいいかといったら、恐怖体験という緊張状態から無事解放されたときに「よかったー」と安心することで、快感を覚えるからです。ハラハラする映画の展開にも同じことがいえます。追い詰められた主人公に対する緊張感と、ハッピーエンドのときに生まれる開放感(弛緩)。

これがずっと緊張状態だと、多くの人の気持ちは維持できません。逆にゆるみっぱなしだと、メリハリのないだらっとした場所になってしまいます。

 

この往復運動をつくり、バランスをとることは、演出家としてのファシリテーターの重要な役割ですし、参加者が「気持ちよくなる」空間を作り上げることで、より参加者が没入できる場を構築できるのです。

5:「偶然をデザイン」する

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門外不出の、今回のワークプロセスの企画書です!


このプレゼンを終えたあとにやったのは、「煎茶道」ワークでチームになっていた3人組に他の3人組をみつけてもらい、6人組のペアをつくることでした。プレゼンの内容にシンパシーを覚えるグループを思い出してもらい、仲間を見つけるよう誘導することで、チーミングを促しました。

ポイントは「このチームは運命共同体」と思ってもらうことです。なので、チーム分けはあえて最初からせずに、上記の半日のプロセスを経て「ようやく出会った」と思ってもらう仕掛けにしました。

しかし、一連のプロセスを経て「自分たちとシンパシーを覚えるグループ」をチームメイトとして採用してもらったので、ある程度のマッチングはできたチーミングになっていますし、それぞれの考えを理解した上で受け入れられてるので、次からの議論の精度は上がるように設計されています。

ぼくがファシリテーターで入るときは、この「偶然性」という要素を多分に折り込みます。

たとえば、ワークの枠組みはつくっても、できるだけチームの議論の自由度が高まるよう設計します。たまにセミナーなどでみるような「与えられたペーパーのすべての枠を埋めることでアウトプットを誘導」するような、フレームワーク重視のプロセスは、滅多に採用しません。

なぜかというと「偶然性のデザイン」こそが、参加者のクリエイティビティを引きだす、最大の肝になると考えているからです。

 

偶然性が多い方が、参加者に「自分が行動を選んだ」と思ってもらえますし、ひとつひとつのプロセスにおいて、主観的に振る舞うことが可能になります。それがそれぞれの個性を引き出し、クリエイティビティあふれるアウトプットづくりにつながるのです。

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「茶ッカソン in Tokyo 2017」初日の最後には「一期一会」という、禅の教えからくる話をして締めくくります。今日この時間・空間、そして今日生まれた仲間は二度と再現できない。この一期一会の出会いをいかして、次回のグループディスカッション、ぜひ頑張ってください。そういう話をしました。そうすると結果、それぞれの個性と多様性を尊重した、オープンな議論が導けるはずでしょう。

前回の記事も書いた通り、多様性とオープンマインドは、Serendipityの源泉です。この場でしか起こりえない出会いを設計することこそが、場における「空気づくり」の、唯一無二の役割と言えるかもしれません。

茶ッカソン2日目は12月16日に開催されます。初日にできたチームによるグループディスカッションとプレゼンテーションが展開されます。どんなアイデアが飛び出してくるか、ファシリテーターとしても、とても楽しみにしています。

今回の記事は、ひとつの会の進行を具体的に引きながら、どういう思想で設計されているかを、包み隠さず書いてみました。かなり珍しい貴重な記事な気がします(笑)ぜひとも何かの参考になれば幸いです。


今回の記事は高柳謙さんが発起人となった「ファシリテーター Advent Calender 2017」の12月3日担当分として執筆されました。高柳さん、筆不精な自分に貴重な機会を与えてくれて、ありがとうございます!

adventar.org

「生きた弱い紐帯(つながり)」のつくりかた〜「ゆるさ」をデザインしてSerendipityを生み出そう

 

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「ただしい-ゆるい」軸と「コミットメント大-小」軸が生きた弱いつながりづくりのキーになります


以前、記事にも書いた弱い紐帯(ちゅうたい=以下つながり)」という言葉が、更に脚光を浴びています。特に「オープンイノベーション」の文脈で取り上げられる機会が増えているように見えます。

先のブログ記事で書いた通り、実体験としては「弱いつながり」が、新しいことを生み出す源泉になるのは事実だと思ってます。しかし最近は、さまざまな場づくりやコミュニティ開発において、この「弱いつながり」という言葉がある種のマジックワードとして、便利に使われすぎている面もある気がしています。(「オープンイノベーション」がマジックワードになっているように)

たとえば「弱いつながり」を生み出す目的とうたっているのに、その集まりの来場者層をみると同質性が高かったり。あるいは、参加者に何かしらのコミットメントが発生していたり。同質性高い場所や、コミットメントが大きい場所も、それはそれで必要とは思うのですが、こと「弱いつながり」づくりをデザインするという観点でいうと、もしかしたらアプローチとして、正解ではないかもしれません。そこで生まれた「つながり」が本当に生きたものになるのかという観点も重要です。

以下、自身が「生きた弱いつながりづくりを目的とした場づくり」において、大事にしている3つのポイントを記します。個人の経験則ではありますが、実際に場づくりやコミュニティづくりをするにあたって得た経験という裏付けがあるものです。生きた弱いつながりづくりを目指す皆様にとって、何かの参考になれば幸いです。


1:「ゆるさ軸」と「コミットメント軸」の2軸で場をデザインする

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私が場をつくりにあたって常に意識する2軸が、上の図のような「ゆるさ-ただしさ」軸「コミットメント大-コミットメント小」軸です。ある企画が立ち上がったときに、求められるのは、この2軸においてどこにプロットされる場なのかについて、まず考えます。

たとえば、NHKさんと開催しているNHKディレクソン」というアイデアソン(プロモソン)は以下のようにプロットされます。

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見方を解説するとこういうことです。

NHKディレクソンは「参加者みんながTVディレクター」という触れ込みのアイデアソン(プロモソン)です。参加者がおもいおもいの動機で参加し、暖かい空気感の中で、テレビ番組の企画を共同作業でつくっていきます。基本的には「ゆるくて心地いい」場をつくることに主眼をおいており「ゆるさ-ただしさ」軸においては「ゆるさ」寄りのデザインをしています。

一方で、NHKディレクソンは「この場から番組企画を生み出す」ことへのNHKさんの期待も高まっており、ゆるくて心地いい場づくりと並行して「アウトプットの精度を上げる」ことも意識する必要があります。クライアントのアウトプットへの期待に答えられるよう、進行も工夫しています。これが「コミットメント大-コミットメント小」軸が大の方によっている理由です。

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「全員がテレビディレクター!」NHKのスタジオ内で開催されている「ディレクソン」

このプロットは、同じようなカテゴリーのイベントだからといって、同じになるとは限りません。ディレクソンと同じフォーマットを採用しているアイデアソン(プロモソン)のいいちこらぼ」でプロットすると、こんな具合です。

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いいちこらぼ」は、いいちこのファンを増やすこと、いいちこブランドに親しみを持ってもらうことに主眼をおいており、参加者を追い込んでアウトプットの精度を高めるというよりは、参加者ひとりひとりに、それぞれのペースで楽しんでもらうことを優先して設計しています。「ゆるさ-ただしさ」軸は、ディレクソンと同じく、右の「ゆるさ」によっているのですが、縦軸の「コミットメント大-コミットメント小」軸は、下の「コミットメント小」の方によっています。

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サンフランシスコで開催された「いいちこらぼ」。現地日本人と米国ローカルの方との交流の場としても機能している。


実際、どちらのプロモソンでも、良質なアイデアは出ていますし、そこの優劣はありません(フィットする人を集めて、心地いい議論ができる空気をつくれば、いいアイデアは大抵でてきます)。ただし、コミットメントが大きくなると、クライアントの意向により近いアウトプットが出てくるよう、精度を上げるためのチューニングが必要で、そのチューニングの度合いが、この2つのプロモソンでは違いとして出てきます。

プロモソンではなく、トークイベントの例を見てみましょう。私がソーシャルチケッティングのPeatixさんと一緒に開催しているシリーズイベント「コミュコレ!-Community Collection SHIBUYA」だとどうなるかというと、以下の通りにプロットされます。

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「コミュコレ!」は、コミュニティのキーパーソンを登壇者として25人集めたトークショー&ミートアップ。「コミュニティ界のフジロック」を自称しています。

地域やコミュニティについて真面目に考える部分もあり、ちょっとだけ「ただしい」ほうにかぶってますが、基本的には「コミュコレ!」は、ゆるさを大事にした集まりなので、右軸によっています。また、会を通じて、なんかしらのアウトプットを出そうという考えはまったくないので、コミットメント小によっているのが特徴です。

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渋谷区副区長、渋谷区観光協会代表理事などが自然体で参加した「コミュコレ!」


このように、さまざまな場のデザインの仕方や企画によって、似たようなイベント企画でも、それぞれ違った特性を持っています。まずは企画をたてたときに、自身の狙いとしてその場やコミュニティが、どこにプロットされるのかを考えてみる必要があると個人的には考えてます。そして「ここにプロットされるのが理想だから、こういう層のひとを呼び、こういうコンテンツを用意する」と逆算して企画をつめていくのが効果的なのです。

すべてのイベントやコミュニティなどが綺麗に分類できるものでもないですが、傾向としては、4象限に分けたときに、下記のようにプロットできる傾向があります。そもそもの目的や、参加者の求めているものを考慮しながら、どこにプロットして企画を立てるかは「生きた弱いつながり」づくりを志向するオーガナイザーやファシリテーターとして、とても重要なことだと考えてます。

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2:「ゆるさ」でOpen minded(オープンマインド)な空気を生み出す

ところで、上記の河原プロデュースの企画のプロットを見たときに、ある傾向に気づいたでしょうか。気づいて欲しいのは、それぞれの企画が「ゆるさ-ただしさ」軸において、右寄り、つまり「ゆるさ」のほうに寄っている点です。

なぜ「ゆるい場」をつくる必要があるのか。それは、下記の方程式が、ゆるい空気を適切にデザインした場において働くからです。

Open minded(オープンマインド)x Diversity (多様性)= Serendipity

Serendipityとは、その後の人生を動かすような偶発的な出会いや発見のことを指す英単語です。MITメディアラボ所長の伊藤穰一さんがよく使ってますね。

「弱いつながり」が、新しい価値を個人や組織にもたらす理由は、自身の外のクラスタにいる、情報や人脈のハブとなる人間との接点が生まれることにより、この「Serendipity」が起きやすい環境が整うためです。

しかし、ただ人を集めれば、Serendipityが発生する出会いを作れるというものではありません。「弱いつながり」の中からそれが生まれやすい場を作るには2つの因子が必要になります。

それが「オープンマインドになれる環境」「参加者の多様性」です。

「ズレた感性や価値観やバックグラウンドを持つ人たち」と、自身のやりたいことや想いや動機の共通項を見出すことにより、その後の人生を左右するような偶発的な発見や出会い=Serendipityは生まれます。

この共通項を見出すのに必要なのが「オープンマインド」、すなわち「自分の価値観とは異なるものを受け入れ、自分との重なりを見出せる感性」なのです。

これが整った状況でないと、いくら潜在的に可能性を秘めた出会いがあったとしても、「自分の価値観にあわないから」という理由などで、出会いを受け入れずにスルーしてしまう結果になってしまいます。

では、ある場において「オープンマインド」を整えるにはどうしたらいいのか。その鍵になるのが、場のもつ「ゆるさ」だと個人的には考えています。

「ゆるさ」とは、その場の空気の心地よさを参加者同士が共有する姿勢によって生まれます。「この場を楽しもう!」という、参加者の暗黙の一体感がその源泉となります。

一方「ただしさ」起点の場所だと、このような一体感は生まれづらいです。「自分はこう振る舞うべき」「このような立場で他人と接するべき」「価値観を崩してはならない」と、「べき論」が先行し、決められた枠内で動くことを自身に課してしまい、オープンな気持ちになりづらいからです。

「ゆるさ」を重視する場づくりにおけるファシリテーターの仕事は、その暗黙の一体感を、企画や進行で、誰にも押し付けずに醸成することの一点につきます。

ちなみに、よく「ゆるいイベントをつくればいい」と話すと、運営や企画立てもゆるくていいのだ、と誤解されることもあるのですが、それは間違いです。大事なのは「参加者のみなさんがオープンになれるようなゆるい空気を、ファシリテーターがただしい手順で作り上げること」です。雑な運営は、参加者がその場に没入できない大きな原因になってしまいます。参加者が気づかないくらいのさりげなさで、場の空気の一体感を生み出すのが、場づくりをする人間のもっとも大事な仕事だと自身には戒めています。


3:「なんか面白そう」起点で集客し「Diversity(多様性)」を担保する

Open minded(オープンマインド)x Diversity (多様性)= Serendipity

この方程式にのっとるなら、参加者がいくらオープンマインドでも、もう1つの要素がなければ「弱いつながり」からのSerendipityは生まれません。その要素が「Diversity(多様性)」です。

先にも述べた通り「ズレた感性や価値観やバックグラウンドを持つ人たち」を上手に集めることが「生きた弱いつながり」づくりのベースとなります。

そんな集客ができれば苦労しないんだ、簡単に言うな!と思う方もいるかもしれません。しかし、多様な人たちの集客も企画の立て方ひとつ、切り口ひとつで、成立させることができます。

例えば、私が一般社団法人コトの共創ラボと定期開催している「めたもんショー」というイベントがあります。

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「めたもんショー」は、大企業やスタートアップの異能人材をカードゲームにしてしまおうという趣向でスタートしたイベントシリーズです。異能な人材、世の中をびっくりさせるようなアウトプットを生み出している(生み出そうとしている)面白い人をピックアップして、トークを聞き、そのトークの内容を反映して、カードを創るという企画になっています。

一言で言うと、我ながら「とても説明がしづらい」企画です。しかしシリーズは既に5回を終了し、毎回、人があふれる人気イベントになっています。

興味深いのは、客層が毎回少しずつ入れ替わり、大企業から、スタートアップから、さまざまなバックグランドの人たちが集まってくる点です。そして、壇上にのぼる異能人材=めたもん も面白ければ、くるお客さんも、多様で個性的で、軒並み面白いのが特徴です。イベントが終わった後の懇親会も毎回盛り上がります。

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企業の役員から、スーパーエンジニアから、スーパー公務員まで。幅広い「異能人材」がカードになっていく「めたもんショー」


なぜ、多様な面白い人たちが、この企画で集められるのでしょうか。その鍵になっているのは、企画の中身を覗いたときに感じる「なんか面白そう」という感覚だと思うのです。

場の多様性をつくりだすために大事なのは「日々面白いこと探しをしている層」をつかまえることです。

この「なんか面白そう」という感覚は、合理的に説明するのは難しいものです。特に「めたもんショー」のようなイベントは、何度イベントの説明文を読んでも理解するのが難しく、主催者すら他人に上手に説明するのが難しい。しかし、カードゲームのデザインや説明文からは、好奇心が強い人がみると「よくわからないけどひっかかる・気になる」と思うような空気が流れています。その空気が「日々面白いこと探しをしている層」のアンテナに、ひっかかるのではないでしょうか。合理的な理由なんてありませんが、むしろ、だからこそ、気になってしょうがなくなるのかもしれません。

この「日々面白いこと探しをしている層」は、世の事象に対するコミットメントは自分で決める、と思い込んでいるので、コミットメントの大きい場を避ける傾向があります。そして「面白さこそが自分にとってのただしさ」と考えているので、世間一般の「ただしさ」軸には反応を示しません。よって、この層が集まる場は、4象限において、以下のポイントにしぼられることになります。

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結果「コミットメントが小さくてゆるい」場所には、さまざまなコミュニティから、さまざまなバックグランドを持った人たちが「なんか面白そうだな」と言いながら集まるのです。

「生きた弱いつながり」において重要な「Diversity(多様性)」を場に担保するには「ゆるさ」を持ち続けることが不可欠です。また、コミットメントや、ある種の価値観を押し付けず、それぞれがそれぞれの楽しみ方ができる場の設計が、あわせて重要なのです。

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企業などが新しい発想を生み出すには、イベントやコミュニティが大事だ、という論調が強まって久しいですが、いかんせん、そのような場づくりにおいて「ゆるさ」が軽視されている傾向がある気もしています。「ちゃんと、正しくやらなくてはならない」という、主催する側のプレッシャーのようなものが作用しているのかもしれません。

しかし実は「ゆるさ」こそが、偶発的でインパクトのある出会いの源泉なのです。「ただしさ」を強めれば強めるほど、Serendipityは起きづらくなりますし、結果、場やコミュニティは硬直化していきます。

「生きた弱いつながり」をデザインするにあたり大事なのは「ここにくれば何か新しいものが見つかる」という期待感を持って、より多くの参加者が集まれるような場をつくることです。

「ゆるさ」はそのための最大の武器です。「ゆるさ」の強弱をコントロールできることができれば、元の企画の狙いにはまった場づくりがうまくいく可能性はおのずと上がります。

何よりも、自身が、オープンマインドになり、多様性を受け入れる素養を身につけることが、場づくり、コミュニティづくりをする人間にとって重要です。その素養さえあれば、オーガナイザー自分自身にとっても、いいSerendipityに恵まれるでしょうし、その出会いのひとつひとつが、次の場づくり、コミュニティづくりに還元されていきます。結果、どんどん、自身が思い描く理想に近い状況に、場やコミュニティが、近づいていくと思うのです。

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(追伸)なお、2017年11月1日付で職場である「東京カルチャーカルチャー」が、ニフティ株式会社から、東急グループのイッツ・コミュニケーションズ株式会社(以下イッツコム)に事業譲渡され、ともない、私もイッツコムに転籍となりました。特に何も変わらない、というか、ますます活動を加速させますので、引き続きご支援よろしくお願いします。

「想い」を抽出し共感ベースでイベント運営ができる「エモグラフィ」活用のススメ。

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エモグラフィ(感情表現記法)を使うことで、共感ベースのイベントやコミュニティ運営ができるようになります。


前回のブログ記事で「イベントをやるのに一番大事なのは「想い」」という話をしました。とても反響があったのですが、実際のところ「想い」なんてどう見つけるんだ?と迷われる方もいらっしゃると思います。普段「想い」をもって活動されている方でも、それを他人に説明するとなるとなかなか難しいので、当然のことです。

しかし、潜在的に「想い」を持っている方であれば、2時間弱でそれを引き出すことは可能です。まだぼんやりしている方でも、その方向性を見出すことくらいはできます。「エモグラフィ」を使うのです。

エモグラフィとは「エモーション(感情)」と「グラフィ(記法)」を組み合わせた造語で、ラクガキをベースにしたメソッドです。FC POPというユニットを組んでさまざまなイベントで一緒に活動する相棒・タムラカイが開発しました。彼のメソッドはしごくシンプルで誰でも応用でき、しかもより直感的に自分の想いを引き出すことができると好評です。

tamkaism.com


ぼく自身「エモグラフィ」を会得してからおおよそ3ヵ月あまりですが、その間に、イベントのサポートの過程で、何名かの方にお試しで、それを使った対話の時間を持ちました。すると、対話相手が、それまでなかなか表には出づらかった自分の想いが引き出せたり、自分では意識してなかった「無意識の動機」が引き出されたり、迷いながら進んでいたところの方向性が見えたりして、それぞれの活動の方向性づくりに貢献したのです。

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教えるのも教わるのも5分で終わる、とても簡単にマスターできる記法です。(画像はタムラカイのブログ「タムカイズム」より引用


エモグラフィが役立つのは、想いの抽出だけではありません。実は日々のイベントやコミュニティ運営において、端々で役に立つのです。詳しいメソッドの説明は上にリンクをはったタムラのブログ記事などに譲るとして、「エモグラフィ」がイベントをやる人間にとってどう役立つのかを以下書き出そうと思います。ぜひ皆さんも参考になさって下さい。


1:自分のやっていることの方向性に迷いがなくなる

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エモグラフィを使うと、自分の「想い」や「行動」がわずか10分でこのようにまとめられます。イベント屋さんにとって、とても役に立つメソッドです。

第一に、自分の想いが純度高く取り出せる分、自分の進んでいく方向性に迷いがなくなります。

自分自身で今の状況や気持ちをまとめあげて抽出する方法と、他人に抽出してもらう方法があります。前者は慣れると、上の写真のように、数十分という時間でまとめられるようになります。上は状況を中心にまとめていますが、顔に吹き出しなどをつけると「自分の内面の掘り起こし」に活用できます。

上のぼくの例は、すでに描き慣れているので、綺麗にまとめられている例だと思いますが、エモグラフィは絵を描くのに慣れてない方でも活用可能で、もっとシンプルなものであればすぐにマスターできます。自分の表情を描いて、吹き出しを描いて、その表情の自分が何を考えているのかを想像して書き込んでいくだけで仕上がります。

他人に抽出してもらう方法はもっと簡単です。エモグラフィができる人に、1時間程度、話を聞いてもらい、それをまとめてもらえばいいのです。そこで、記録をしている聞き手に言葉を引き出してもらい、自分が語った言葉を記録し、最後に記録を見ながら振り返ってみると、かなり言葉が整理され、純度の高い想いが引き出せます。

さて、迷いがなくなると、いいことがたくさんでてきますが、主に3つです。

「端的に自分の想いを他人に伝えられる」

結果、想いに共感してくれる味方が増えます。イベントやコミュニティは共感ベースで物事が動くので、活動の柱となります。

「やるかやらないかの判断軸になる」

何かをやるかやらないかの判断を「想いから生まれた向かうべき方向性」というものさしではかってジャッジできます。

「使命感が生まれる」

自分の想いにそった行動をやり遂げようという覚悟や使命感が生まれます。人間不思議なもので、ずっと言葉にだして自分の想いを繰り返すと、徐々にその想いが凝縮され、強い意志へと変化していきます。

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上は、サンフランシスコに住むJ-POP SUMMITのディレクター吉田さんに対して、エモグラフィを使った想いの抽出(コーチング的な作業)を行ったときの写真です。このときは、話を引き出してぼくが記録する方法ではなく、エモグラフィを使い、自分で抽出する方法をとりました。

彼はそれまでは自分の想いがなかなか表にでなかったのですが(2年間かなりの時間を共にしたぼくにもはっきりと言ったことはなかったくらいです)これ以降打合せの最初に「なぜ自分がJ-POP SUMMITをやっているか」をとても明確に言えるようになりました。抽出につかった時間は3時間。このプロセスを経ることで「他人を巻き込む想いある言葉」が生まれ「使命感ある行動」につながっていったのです。

他にも、打合せなどの過程で、さまざまなコミュニティ主催者やセミナー講師の方の想いの抽出をお手伝いしてみました。みなさん「自身の仕事にもエモグラフィを生かしてみる!」と興奮して帰っていくのが共通した特徴です。

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「想いの抽出」のお手伝いした方のエモグラフィノートの例。
                

2:「お客さんの想い」ベースで場をつくれる

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エモグラフィを使った企画案分析プロセスの例(「肉とビールでダイエット!?ナイト」インサイトの抽出)


第二に、エモグラフィを使うと、自分の想いだけではなく、相手の気持ちに寄り添った企画ができるようになります。

エモグラフィは人の表情をベースとした記法なので、お客さんの表情をイメージしながら、場のイメージを組み立てることが容易になります。

例えば、男性の若いお客さんが笑顔になっている表情を描いて、吹き出しを描くと、なんでその男性の若いお客さんが楽しい気持ちになっているかが共感ベースで推理できます。退屈な表情のときは、なぜ彼が退屈なのかを推理することができます。結果「想像の中のお客さんの笑顔をつくるためには?」という起点から、その場をどう組んだり、どういうコンテンツをつくれるかを、立体的に考えることができるのです。(デザイン思考における「ペルソナ」っていうやつに該当します)

お客さんだけではなく、運営メンバーにも同様のことが言えます。チームメンバーの表情を描いて考えてみれば「一緒に動いているチームメンバーの気持ちに寄り添ったコミュにテイ運営」が可能になります。

また、ぼくのチームでは、タムラカイを講師に招いて、チームビルディングのためのエモグラフィ・ワークショップを開催してます。チームメンバーにも好評で、それぞれの想いが確認でき、チームの方向付けを全員で実行できます。5人の小さなチームですが、小さなチームだからこそ、考えのコアをより凝縮することもできます。

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エモグラフィは、共感ベースの場作りや、チームビルディングにも有効です

「他人の想い」ベースで場をつくることの大事さは下の「利休七則」の回でも描きました。エモグラフィは、それを実現するための、最も有効な手段のひとつです。

azkawahara.hatenablog.com


3:イベントのフィードバックが効率的になる

イベントが終わった後に、たくさんの表情をノートに描いて、イベントのよかったこと・悪かったことを羅列すると、よくある「Good/Bad」ベースのイベントの反省よりも、効率的な振り返りができます。「Good/Bad」は誰視点で語るかによって両面あることが多く、イベントの振り返りには少しあわない部分もあるのかな、と個人的には考えてます。そうではなく表情ベースで振り返りを行うと「こういう人の視点だとポジティブで、だけどこういう人の視点だとネガティブ」という多面的な分析が可能になります。


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エモグラフィを活用した「肉とビールでダイエット!?ナイト」の振り返りの例


また、上の写真のように表情と組み合わせて漫画的な「吹き出し」を使うと、より深堀りした振り返りが可能になります。

たとえば「お客さんが盛り上がりすぎてビールがなくなった」というフィードバックがあったとして、もう一段掘り下げると「買ったビールの数が足りなかったかもしれない」「ビールの提供時間を遅くしたらどうだろう?」「けど遅くしたらこんな盛り上がりは作れなかったかも…」「そもそもビールがなくなるくらい盛り上がったって、いい場が作れたってことだよね!!」「みんな表情は満足げだったし不満を言う人もいなかったよ!」などと、フィードバックを多層化することができます。結果、より掘り下げられたイベントの反省が可能になります。

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他にも様々なユースケースはありますが、このように「共感ベース」でイベントやコミュニティを運営するにあたり、エモグラフィは、とても有効です。また、他の仕事を進めるにあたってももちろん役に立ちます。会議や振り返り、新規企画、育成など、さまざまな局面で活用できます。

ぼくと打合せをすると、エモグラフィを使ったノートを描いたり、その説明をすることもあるので、生で聞いてみたいという方は、ぜひイベント案件をたずさえて(笑)アポをとってみてください。

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エモグラフィ(ラクガキ)を活用した河原あずのノートの例

そうそう。相棒でありエモグラフィの発案者・タムラカイがこんな本を出しているので、こちらを読んでみるのもいいかもしれませんね。タムラはけっこうな頻度でセミナーも開催しているので、そちらも一度受けてみるのもいいかもしれません。

 

www.amazon.co.jp

イベントを成功させるのに必要なたった1つのこと~「想い」を見つめ「ミッション」を定義しよう!!

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「お金の守り方を伝えたい!」というクライアントの想いから「お金ナイト」は生まれました。
(写真はむねさだブログより引用)


この1ヶ月半あまり、たくさんの方に会い、いろいろなイベントのアイデアを交換し、実際にイベントを開催してきました。その中で、クライアントさんとのさまざまなイベントの企画が立ち上がったのですが、その過程であらためて重要だなと感じたことがあります。

それは「何のためにイベントをやるのか?」というオーガナイザー側の想いです。

あるクライアントの方は「自分たちの商品が売れる売れないだけではなく、業界全体の偏見をなくして、自分たちの商材によって救われるひとたちを増やしたい」とおっしゃっていました。そのクライアントのイベントは大成功をおさめ、今まではその商材からは距離が遠かった人たちも「面白かった!」という感想をたくさん残してくれました。

あるクライアントの方はただ単に「自社の商品を売りたい」と答えました。「自分たちの商品を売り込めればコンテンツはなんでもいい」とも言ってました。しかし、結局、そのクライアントさんとの企画はなかなか立ち上がりません。


「想いのあるイベントは成功する」の例~「お金ナイト」supported by 楽天証券

前者にあって、後者に少ないのは何かというと「想い」です。それぞれの中での「ミッション」と言い換えてもいいかもしれません。

前者のクライアントさんの例が「お金ナイト」という企画を一緒に立ち上げた楽天証券さんです。楽天証券の担当の方はまず打合せで開口一番「商品の宣伝をして、パンフレットを渡すようなセミナーはやりたくない。それよりも、金融商品の知識を楽しく身につけられる場を提供したい」と私におっしゃいました。

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では、トークコンテンツは楽しく盛り上げるとして「幕間に御社商品のコマーシャルの時間を作りますか?」と聞いても「いや、不要です。わざとらしくなるし、結果、理解が深まっていただければいいのです」というコメントが返ってきました。果ては、楽天証券さんの競合の方をパネリストにブッキングされました。「中立色とエンタメ色を強めるためにも、競合の方もいれたほうがいい」と提案はしたものの、本当にそのようなアクションをとられるとは思っていなかったのです。

しかし、アンケートをとったところ、コンテンツとしての満足度はかなり高く、結果的に金融商品への興味が増した、という結果が出てきました。

実は、ぼくも東京カルチャーカルチャーで「インデックス投資ナイト」というイベントに出会って以来、個人投資をはじめて、色々と助けられたひとりでもありました。それまでは貯金くらいしか蓄財の方法を知らなかったのが、資産形成の幅が広がり、更に、金融や経済のある程度の知識が身につくことで、生活にもかなり役立ったのです。

楽天証券さんの想いに共鳴したので、どうすればかつての自分のような「未経験者やビギナーの方」が楽しみながら、個人投資への興味を持ってくれるかを徹底的に考えました。楽天証券さんともディスカッションを重ね中身をつくり、プロモーションも力をいれました。結果100人以上のお客さんに来場頂き、来場者の多くを占めた投資ビギナー、未経験者の9割5分以上が「投資に興味を持った」「楽しかった」と回答する場が成立したのです。


パートナーと「エゴを超えたミッション」を組み立てられるかがイベントの成否を決める

一方で「イベントは魔法の杖だ」と思っているクライアントの方も中にはいらっしゃいます。イベントをやって、自分の商品に触れさえすれば、絶対にうまくいくのだと信じている方もいらっしゃいます。また、そのようなクライアントの言うことを御用聞きのように聞いて、作業として仕事を請負い、イベントを繰り返すオーガナイザーや代理店も中にはいるような気がします。

しかしそのような状態でイベントをつくっても、結局、何も伝わらない場になってしまうのです。来場される方は、創り手や提供者が想像する以上に、彼ら彼女らの想いに敏感に反応します。その想いに共鳴するからこそ「この人たちと一緒にいい場を創りたい!」と感じ、イベントにも何度も足を運んでくれ、結果として、その提供企業のファンになっていくのです。

「お金ナイト」だけでなく、オムロンヘルスケアさんとのイベント「肉とビールでダイエットナイト」、伊藤園さんとの「茶ッカソン」、三和酒類さんとの「いいちこらぼ」、J-POP SUMMIT…いずれも、担当者の方の強い想いがベースとなって生まれた、ファンコミュニティづくりのためのイベントです。

ぼくは、仕事を請ける際に「何のためにそのイベントをやりたいのか?」という問いをクライアントさんにぶつけて、その想いを汲み取りながら企画を練り上げていきます。そうしないと、誰も満足できない、かたちだけのイベントが出来上がってしまうからです。

「想いを引き出す」のは、イベントをやりたいというお客さんを助ける仕事をしている人間には必須のスキルです。更に、その想いに「共鳴」し、志を共にし、共通のミッションに向けて動けるというメンタリティも必要になります。私がよく仕事を一緒にするイベントを職業にする人の多くは、このメンタリティやパーソナリティを有しています。他人への共感のスキルや、コミュニケーションスキルは欠かせません。自分のエゴで仕事をするのではなく、相手の想いと自分の想いを融合させ、共に「エゴを超えたミッション」を組み立てるのが大切なのです。

また、中には、いくら話を深堀りしても「想い」が薄かったり、「共感」を引き出せないクライアントさんもいらっしゃいます。そのようなケースにおいては商談もうまくいかないことが多いです。このようなスタンスでぼくも仕事をしている以上、仕方のないことだと思いますし、相性もありますし、クライアントさんにとっても、他のパートナーさんを選んだほうが、幸せだろうな、という気もします。


イベントをやる前に「想い」を見つめなおし「自分のミッション」を定義しよう!

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自分のミッションに即してイベントを創ると、イベントの熱と深みが増します。
写真は個人的に想い入れも深いシリコンバレーコミュニティ「シリコンバリズム」のイベントより。


時々「イベントをどうやるのかを知りたい」「イベントのスキルを身につけたいから手伝いたい」「こういうイベントをやりたいのだけどどうすれば実現できるか」という相談を受けることがあります。

そんなときにぼくはまず「あなたは、なんのためにイベントをやるのですか?」という質問をします。そこに確固とした動機がない人間が、イベントを作ってもいいイベントは絶対にできないからです。

そして、そういうことを聞いてくる方の多くが、確固とした動機を有さずに質問をしてきます。「大事なのは、なぜイベントをやるのかという動機ですよ」という返しをすると、ぽかーんとされることもあります。

動機があれば、誰を呼んで、どういう状態にして喜ばせたいのかというイメージがまず出来上がります。何を来た方に伝えたいのか、どういう変化を起こしたいのかが浮かんできます。どう集客するか、どう組み立てるかの技術を使うのは、そのイメージができてからの話です。

イベントは、あくまで「手段」でしかありません。しかし、多くの「イベントを学びたい」という人が、イベントを「目的」にしてしまっています。いちばん厳しいのが「イベントを自己実現の手段」にしている人ですが、こういう人には、イベントをやらないことをお勧めします。イベントはとても大変で、自己実現の手段にするには、あまりに非効率だからです。

イベントは、生身の人間を相手にし、そのひとたちと真剣勝負で向き合う場です。時にかかわるひとの人生をポジティブに変えますが、接し方ひとつによっては、ネガティブに変えてしまうことだってありうるのです。

だからこそ「目的」への意識が大事になります。言い方をかえると、自分のミッションは何かを定義する、ということです。そのミッションを実現したり、広めたりするための手段がイベントであり、それ以上でもそれ以下でもないのです。

ちなみにぼくのミッションは「イベントやコミュニティを通じて、人と人をつなげて、それぞれの参加者の人生をちょっとずつ後押しする」「日本とシリコンバレーのコミュニティをつないで、新しい発想ができる人たちを助ける」「コミュニティづくりを通じて、想いのある表現者(起業家や社内起業家を含む)がちょっとだけでも生きやすくなる世界を創る」ことと(いったん)定義しています。そのための手段として、色々な企業や自治体や教育機関と組んで、イベントを繰り返しているのです。決して、自己実現のためではありません。


「お金ナイト」は「資産形成の方法を人々に広めることで、生活を助ける」こと、「茶ッカソン」は「お茶のマインドを通じて世界をちょっと面白くする」こと、「いいちこらぼ」は「カクテルを通じて大人が楽しめる楽しい知的空間を参加者みんなで作り上げる」こと、「シリコンバリズム」は「シリコンバレー経験者のコミュニティとシリコンバレーに興味のある人をつなぎ、イノベーティブな発想をする人たちを増やしていく」ことを、それぞれのミッションだと解釈して、イベントやコミュニティづくりをしています。

このような柱となる「目的」があるからこそ、たくさんの味方が生まれ、参加者同士の共鳴を呼び、イベントやコミュニティが、より活性化していくのです。

企業活動、個人の活動、さまざまな組織の活動において「手段が目的化」して、生産性のない活動が増えていたり、企業活動などでは、不祥事につながったりするケースさえ見受けられます。イベントにおいては「予算消化のためのイベント」「接待のためのイベント」「KPIをこなすためのイベント」「プロモーションの方法を上から出せといわれ、とりあえず計画書にイベントと書いたからやらざるをえないイベント」「クライアントからお金がたくさん取りたいがためのイベント」「業界内のポジションをとっていくためのイベント」などが「手段の目的化」の一例でしょうか。実は、こういうイベントが世の中には多くあることも事実です。

そういう状態になりかけてる、もしくは、すでになっていると自覚がでてきたら、すっぱりと、イベントをやめることをお勧めします。そして、ぜひ、自分や、自分たちのプロジェクトの「想い」が何だったのかを、見直してみて下さい。

断言します。想いさえあれば、イベントは成功します。最初は失敗するかもしれませんが、都度修正をし、あきらめずに想いを貫けば、必ずどこかで花開きます。

その「想い」を見直して再構築するところから、ぼくがお手伝いすることも可能です。ぼくのミッションは「想いのある表現者(起業家や社内起業家を含む)がちょっとだけでも生きやすくなる世界を創る」ことですから。ぜひ、お問い合わせ頂き、想いのたけをぶつけて下さい。

みなさまの「想い」を、イベントやコミュニティづくりを通じて、支えられる日が近いうちにくるのを、楽しみにしています。

「鬼十則」の時代から「利休七則」の時代へ。〜茶の教えが伝える場づくり7つのポイント。

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千利休が茶道の教えとして残した「利休七則」に、これからの時代の働き方の大きなヒントが隠されています。

伊藤園さんと開催している「茶ッカソン」で毎回、来場された方に伝える、グループワークを円滑に進めるための「7つのポイント」があります。それが「茶ッカソン流・利休七則」です。

「利休七則」とは茶人・千利休がまとめた茶道の基本である「おもてなしの心」を体現した言葉です。

一、茶は服のよきように点て

二、炭は湯の沸くように置き
三、花は野にあるように生け
四、夏は涼しく冬暖かに
五、刻限は早めに
六、降らずとも傘の用意
七、相客に心せよ

 もともと弟子に「茶の湯とはどのようなものですか」と問われたときに、このように利休が答えたところが発祥だそうです。弟子はそれを聞いて「それくらいのことなら、私もよく知っています」と答えたところ、利休は「もしできているのなら、私があなたの弟子になりましょう」と答えたという逸話も残っています。シンプルでありながら、実際に形にするのが難しい、おもてなしの心の奥深さを物語るエピソードです。

この七則を読んだときに、ぼくは「この7つの教えは、ハッカソン、アイデアソンなどのグループワークや、みんなで場を創るにあたって、とても大事な考えなのではないか」と思い立ちました。シンプルな言葉の中に、コミュニティづくりの粋が詰まっているのです。早速、草案を、一緒に茶ッカソンのファシリテーションをしている、タムラカイくんと、伊藤園の角野さんにシェアをし、タムラくんの編集を経て「茶ッカソン流・利休七則」は完成しました。

そして、この「利休七則」をイベントで繰り返すうちに、この考え方が、コミュニティづくり、イベントづくり、場づくり、はては、いろいろな方とチームで仕事をする際に最も重要な根幹なのでは?と思い至りました。


思い至ったきかっけは、この「利休七則」のことを茶ッカソンで発表したときに、毎回茶ッカソンに畳を協賛して頂く北一商店の松永さんがこんな一言を、ふと残したことです。

電通さんの鬼十則の時代が終わって、利休七則の時代が来ているのかもしれないですね」

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不幸な事件が起きたことがきかっけで、電通の象徴だった「電通鬼十則」が2017年度から社員手帳から削除される事態に発展したことは、記憶に新しいところです。鬼十則は、モーレツに働く電通マンの象徴であり、数多くのビジネスマンにも引用され、関連書籍も多数発行されました。電通の四代目社長の吉田秀雄氏が部下に対して発信したのが発祥です。曰く、このような中身です。

1. 仕事は自ら創るべきで、与えられるべきでない。
2. 仕事とは、先手先手と働き掛けていくことで、受け身でやるものではない。
3. 大きな仕事と取り組め、小さな仕事はおのれを小さくする。
4. 難しい仕事を狙え、そしてこれを成し遂げるところに進歩がある。
5. 取り組んだら放すな、殺されても放すな、目的完遂までは……。
6. 周囲を引きずり回せ、引きずるのと引きずられるのとでは、永い間に天地のひらきができる。
7. 計画を持て、長期の計画を持っていれば、忍耐と工夫と、そして正しい努力と希望が生まれる。
8. 自信を持て、自信がないから君の仕事には、迫力も粘りも、そして厚味すらがない。
9. 頭は常に全回転、八方に気を配って、一分の隙もあってはならぬ、サービスとはそのようなものだ。
10. 摩擦を怖れるな、摩擦は進歩の母、積極の肥料だ、でないと君は卑屈未練になる。

 この十則、いいことを言っているポイントもあって、個人的には嫌いではないのですが、ひとつ気づかされるポイントがあります。それは、この十則の主語が「自分自身(おのれ)」であることです。

しかし様々なアイデアソンや、コラボレーションイベントを開催したり、コミュニティをつくったりして思うことは「己を主語にして仕事を語る時代は、終わろうとしている」ということです。

仕事は、自分で創るものではなく、他者と創り、他者と形作るものになっています。少なくとも「周囲をひきずりまわす」ような会社はどんどん嫌われます。むしろ、周囲と連携して何かを起こせる会社や個人が評価される時代になっています。

「モーレツ」という言葉が流行ったような高度経済成長の時代には、鬼十則は、仕事に勢いをつける意味でも貢献したのでしょう。それは否定しませんし、部分的に残っていい要素もあると思います。しかし、今の時代によりフィットするのは、他者を思いやり、お客さんの気持ちに寄り添う「利休七則」なのではないかと、日々思うのです。

以下「利休七則」を茶ッカソン流に翻案した内容を説明します。特に茶の湯に例えると「客人」を迎える「主人」であるイベントオーガナイザーやコミュニティマネージャー、ファシリテーターにとっては、とても役に立つものです。これが皆様の場作りや仕事に、少しでもいいヒントになれば幸いです。

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茶の湯に例えると、ファシリテーターは「主人」。おもてなしの心を持って、場づくりに臨む必要があります。

一、茶は服のよきように点て (自分の理想以上に相手の気持ちを考え)

「服」とは「飲む」こと自体を指します。客人を迎えた主人が、お茶をたてる際に、飲む客人の気持ちにたってお茶をたてなさい、という教えです。

これを茶ッカソンでは「自分の理想以上に、相手の気持ちを考えなさい」という言葉に置き換えました。

場づくりにおいては基本であり、特に重要な教えです。オーガナイザーが自分の都合にあわせて場づくりをしていては、お客さんにとって居心地のいい空間は生まれません。オーガナイザーはいつでもお客さんの気持ちになって、目を配り耳を配り、柔軟に場を仕切っていく必要があるのです。

また、クライアントとのコラボイベントの企画でもこの教えは役立っています。クライアントの悩みの本質に寄り添うために、たくさん話を聞いて、自身の持っているものやアイデアを組み合わせて、どのような解決策を提示できるのかを、一体となりながら考えていく必要があります。

二、炭は湯の沸くように置き (結果だけでなく準備・段取りにも気を遣い)

お茶を点てる際に、炭に火をつけておこすのですが、このプロセスは1つ間違えるとなかなかうまくいきませんし、配置や注ぎ方にも気を配る必要があります。

最適な結果を導くには、正しいプロセスを意識して、準備をし、段取りをすることが必要ですよ、という教えです。

グループワークにおいては限られた時間でアウトプットを創ることの焦りから、肝心な要素をすっ飛ばしてしまったり、ある要件を無視してしまったりすることも起こりがちです。結果を創るためには、プロセスを見つめ直すことが大事だよ、ということを、茶ッカソン流・利休七則では伝えています。

ファシリテーションは準備が9割」という言葉をあるファシリテーターの方がおっしゃっていたのですが、まったくその通りです。準備の段階から場づくりやオーガナイズは始まっているのです。

三、花は野にあるように生け (課題・アイデアの本質を常に意識して)

茶室には花を飾りますが、その花の生け方は「自然にあるように生ける」のが基本なのだそうです。その花が、野にある際の、本質的な美しさを損なわず、むしろそれを引き出すように活けなさいということを利休さんは述べています。

茶ッカソンにおいては「課題・アイデアの本質を常に意識しましょう」と翻案しています。課題がでたときに、その課題の本質はどこにあるのか。また、アイデアを出す時に、そのアイデアはその課題の本質にどのように作用するのか。それをしっかり見据えるのが大事です。

面白いアイデアは、出した時点で満足してしまい、それ以上掘り下げずに終わってしまうこともよくあります。そうではなくて大事なのは、アイデアの表面ではなく、深層を一度掘ってみて、その本質が生きるアウトプットを作り上げることです。

場をつくる仕事においても、本質を見据えることの重要性は言うまでもありません。

派手なアイデアを並べることは、実は場づくりの本質とは何の関係もありません。

例えばイベントの企画づくりでも、演出をそのイベントのテーマがあぶり出すための仕掛けとして考えますし、無駄な演出は、一見面白みがあるものでもカットします。コラボイベントでも、クライアントさんの課題の本質をしっかり見据えるのを怠っては、いいイベントは出来上がりません。常に、一段二段と深堀りしながら考えるように、自分自身は仕事の際に癖をつけています。

四、夏は涼しく冬暖かに (みんなでよい雰囲気をつくるために気配りし)

空調がない時代、夏暑いときは打ち水をして涼を誘い、冬寒いときは暖かいお菓子を出すなどして、客人が少しでも快適にその場をすごせるよう、その季節にあった気配りを欠かさなかったそうです。

茶ッカソンでは「いい場を創るために、みんなで気配りをしよう」と翻案しています。暑くなったら冷房の温度をそっと下げにいくように、その場の空気や状況に応じて、自分ができる気配りを尽くしましょう、という考え方です。

コミュニティやイベントのオーガナイザーにとって、場の状況を見ながら臨機応変に最適な環境を整えることは、必要な行動です。ぼくは自分のイベントだと、お客さんの反応をじっと見ながら、こうしたほうがいい!と判断した時には、プログラムの内容を変えてしまうこともあります。そしてすべての起点は、お客さんが快適に過ごせているかどうか、です。常にお客さんに対する気配りを意識することが大事です。

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五、刻限は早めに (時間に余裕をもって行動、どんな時も焦りは禁物)

時間を意識しましょう、ということですが、その理由が重要です。余裕を持って行動することで生まれる、心の余裕こそが、おもてなしの心を生むという教えなのです。

限られた時間で実施される茶ッカソンのグループワーク。時間を意識するのは大事ですが、それ以上に大事なのは「余裕を持つ」こと、「焦らない」ことです。

少し焦っているな、と感じたら深呼吸をしたり、少し議論を止めたりしながら、心のゆとりを取り戻す必要があります。

イベントも、タイムテーブルをもとに動きますが、できるだけ余裕を持って進行するのが大事です。スタッフの焦りはすぐにお客さんに伝わります。焦りが伝わるととたんに、お客さんの快適さが損なわれますし、スタッフ側からもおもてなしの心が吹き飛んでしまいます。準備はマキで行う、早め早めで動き、何が起きてもゆとりを持てる状況を常に創るのが大事です。

六、降らずとも傘の用意 (不慮の事態に備え、チームで助け合い)

この場合、傘はたとえで、不慮な事態への備えを常に意識しましょう、という教えです。

茶ッカソンにおいて大切なのは、不慮の事態が起きた際に、チームでフォローすることです。トラブルは、チームワークが最も試される試金石で、これを乗り越えると、チームの結束は増し、よりよいアウトプットへと結果つながっていくのです。何かが起きたときに、誰のことも責めず、どうリカバリーできるかを一緒に考えるのも、円滑なグループワークには大事です。

「場」すなわちイベントやコミュニティは1人ではつくれません。みんなでつくるものです。場はナマモノなので、不測の事態は、必ず起きます。その際に、スタッフや、参加している人たちがどのように対処していくかが大事です。

また、この心が、チームで仕事をする際に共通の、最も重要なポイントだということは言うまでもないでしょう。

七、相客に心せよ (この場にいるすべての参加者に真心を)

相客とは、その場に参加した客人のこと、心せよ、とは、気を配りなさい、ということです。茶ッカソンでは「この場にいるすべての参加者に真心を」と翻案しました。

場づくりにとって大事なのは、利己的になることではなく「利他の精神」をベースに動くことです。この場に来ていただき、お金を払い、一緒の時間を過ごしてくださることに感謝をし、この場を楽しんでいただけるよう、真心を持って接するようにします。

また「一期一会」の精神もまた大事です。あるイベントがある際に、まったく同じ面子が、同じ空間に集まることは、二度とないのです。その1分1秒の時間を大事にし、ひとつひとつの出会いに感謝をし、その事実に敬意を持つこと。それが、参加者ひとりひとりへの真心につながります。

参加してくれるスタッフやスポンサーさん、ゲストさんとも、もちろん真心を持って感謝の気持ちで接する必要があります。結果として、参加するみんなが一体となって素敵な場をつくろうという気持ちが、自然と醸成されていくのです。

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この7つのポイントを読み返すと、実はこの「茶ッカソン流・利休七則」が、普段チームで仕事をする上でもとても普遍的なことを語っていることに気づかされます。

そして、この考え方は「共創」や「オープンイノベーション」がバズワードになり、スタートアップや大企業が手を取り合ってビジネスを作り上げる今の時代において、ますます重要性が増している考え方だと思うのです。

鬼十則」で語られてるように、意識を高く持ち、他を蹴落とそうという勢いで、モーレツに働くスタイルも、それはそれでアリなのかもしれません。しかし、結果、どんどん仕事が利己的になり、利他の精神が失われることで、さまざまな歪みが生まれる事例もたくさんあります。電通さんの事件は、ある種、その象徴的な出来事だったと言えるのかもしれません。

お客さんや、周囲の方々に寄り添い、一緒に考えて、ひとつの成果を作り上げていく。そんな時代において、千利休が残したこの七則は、大きな意味を持っています。仕事につまったら、この七則を見返してみて、ゆとりを取り戻し、利己的になりつつあった自分の気持ちをときほぐすと、いいのかもしれません。

もうひとつ付け加えると、「利他の精神で働く」のと「お客さんの言われるがままに働く」のはまったく別のことです。前者はコラボレーションで、後者は「受託」ですね。

利他の精神で何かを創り上げる時には、プロフェッショナルとしての姿勢や、主体性がとても重要になります。お客さんが「こうしたい」という要望をあげてきたとき、それが本質に見合うものかどうかをきちんと判断する必要があります。お客さんの課題の本質を見据えて、プロとして、何をすべきか判断する必要もあります。利他の精神がベースになる世の中だからこそ「先手先手の仕事」ができるようになります。実は、鬼十則の語るプロフェッショナルの精神のようなものは、利休七則とめぐりめぐって重なる部分もあるのです。

ただ、ぼくもまだまだ不十分だなと、この記事をまとめてみて思います。利休さんのような方も「私もできていない」と弟子におっしゃっていたとおり、この七則にゴールはなく、完璧に満たされることはないのです。だからこそ掘りがいのあるテーマですし、一生大事にしたい言葉だな、と思えるのです。

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(最後PRです)そんな「お客さん(協賛していただけるパートナーさんそしてお客さん)に寄り添う」というコンセプトで企画された楽天証券さんとのコラボイベント「お金ナイト」が3/8に渋谷の東京カルチャーカルチャーで開催されます。チケットがけっこう動いておりますので、ご興味ある方はお早めにどうぞ。投資ってこわい、けどお金について考えたい、どうしたらいいかわからない、という方に最適なイベントになってます。

okanenight.peatix.com

 

「マルサン・コミュニティの法則」でコミュニティづくりはうまく行く!〜コミュニティ構築3つのポイント

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「マルサン・コミュニティの法則」は、円滑なコミュニティ構築の肝になる大事な概念です。


「ファンコミュニティづくりをしよう!」と決意し、イベントを開催する企業さんが増えています。ハッカソン、アイデアソン、ワークショップ、試食会、試飲会などなど、形はさまざまですが、従来の「名刺を集める」ことを目的とした対ビジネス向けのイベントではなく、対消費者向け、ユーザーさん向けのイベントを開催する事例が増えてます。

また、新規事業関係者を集めた、ノウハウ共有やネットワークづくりを目的にした「同業者コミュニティ」づくりも盛んです。何百人と新規事業に携わる方が集合し盛り上がっているイベントの写真が頻繁にソーシャルメディアに上がったり、マスメディアに取り上げられたりしています。

しかし、イベントを重ねることが、コミュニティづくりに寄与しているかというと、正直なかなかうまくいかないケースもみられます。極端に言うと「イベントをやって、人を集めて終わり」というケースが多々あるように思うのです。

人をたくさん集めれば、なんとなく「盛り上がりのあるコミュニティ」が存在するように見えます。しかし、それが、しっかり育つようにデザインされたコミュニティかというと、そうでないケースが多いように見えるのです。

結果、増えるのは「人を集めて打ち上げ花火をあげ続けることにフォーカスした自称・コミュニティ」です。

たくさん人を集めれば、あるいは、何度も繰り返しイベントをやれば、コミュニティが育つというものでもありません。

しかし、コミュニティ構築にあたり、たった3個のポイントをおさえることで、誰でも、ハードル低く、ファンコミュニティや、同業者のコミュニティを、きちんと育てていくことができます。

コミュニティ構築のヒントになるのは、以前取り上げた「ミートアップ」の考え方です。ミートアップは、本場・アメリカでも、特別な才能を持っている人が実施しているわけでもなく、多くは「一般の人」がオーガナイザーになっています。そして、それぞれのコミュニティベースを育てているのです。つまり、誰にでもできることなのです。いくつかのポイントさえおさえれば。

ミートアップの考え方は、企業の周辺コミュニティ構築・運営においても、とても有効な、普遍的なものだと個人的には思います。サンフランシスコやシリコンバレーで、多くの企業が中小のミートアップを主催したり、協賛したりしているのはそのためです。自社のファンを増やしたり、仲間を増やしたり、数々のメリットを企業はコミュニティを構築することで得ています。

そのエッセンスを日本企業もイベントづくりにも取り込むことで、より活性化したコミュニティを育てることができるのです。

ぼくの場合は、主にこの考え方を、伊藤園さんと開催しているプロモソン「茶ッカソン」や、サンフランシスコでの日系コミュニティの活性化(新規事業コミュニティ「SUKIYAKI」や「J-POP SUMMIT」関連の取り組みなど)のために生かしてきました。実際、さまざまな人が行き交って、新しい出会いや発見のあるユニークな場所が作れていますし、この考え方を応用した場づくりが、コミュニティづくりの新しいトレンドになっていくのではないかと感じてます。

以下、ミートアップのエッセンスを取り入れた「企業関連イベントを通じたコミュニティ運営の秘訣」をご紹介します。

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立ち上げから関わっているシリコンバレー新規事業支援コミュニティ「SUKIYAKI」の勉強会の様子


1:集めすぎない

1つ目のポイントは「人を集めすぎない」ことです。

コミュニティ育成のポイントは「参加者すべてが顔をつきあわせながら、同じテーマを共有する」ことです。たとえばミートアップは、対面のコミュニケーションを重視することで、コミュニティを育てます。同じテーマに課題意識や興味・関心を持つ人が集まって、議論をしたり、一緒に場作りをするのが、ミートアップ的コミュニティの特徴なのです。

しかし「参加者ほぼ全てと対面でコミュニケーションをとれる人数」には限界があります。体感でいうと、多くて70人、イベント興行にすることも踏まえた上での適正人数でいうと、30〜50名といったところです。

コミュニティを育てることに主眼を置くのであれば、その「対面コミュニケーションが成り立つ適正人数」を踏まえて、集客しましょう。

200人、300人規模の「自称・コミュニティイベント」もあるように見えますが、正直な感想を言うと、その規模感のイベントは、単なる興行、パーティの域を出ることはありません。コミュニケーションを重視するイベントと、大勢を集めるイベントは、イベントづくりの考え方、構造がまったく異なりますし、300人集めて「コミュニティが育ってる!」と言っても、それは無理があるように思えます。

ただし、コミュニティベースが育った段階で、同窓会的に200人、300人集めるのは、それはそれで「勢いや成長を体感する」という意味で、コミュニティの活性に意味があります。コミュニティを育てていくバランスとしては、30〜50人規模のイベントを年に3〜6回、100人強のイベントを年1回くらいやるのが、ちょうどいい塩梅のように個人の経験からは思います。

イベントの動員についての考え方は以前も記事を書いたので、こちらもご参照ください。

azkawahara.hatenablog.com


2:「マルサン・コミュニティ」の法則。

この法則は、ぼくが編み出した法則ですが、コミュニティ構築においては重要な、肝になる仮説になっています。意識しだして数年ですが、今のところ、うまく動いているように思います。

1にも関わる問題なのですが、回数を重ねるごとに、イベント参加経験者は増えていきます。そして、動員を考えると、参加した人には何度も参加してほしいし、興味を持ってくれた新しい人にも来て欲しい。結果、常連さんも一見さんも増えて、どんどん動員が膨れ上がってくることがあります。

これをオーガナイザーが見たときに「やった!コミュニティが成長している!」と思うのかもしれませんが、動員が増えれば増えるほど「お互いのコミュニケーションやコミットメントが希薄化する」というジレンマが生まれます。

ジレンマに気づかずに、動員増を喜ぶオーガナイザーもいると思いますが、200人程度の規模を超えた段階で、コミュニティは変質していきます。大抵は、大きなイベントなどに様変わりして「アソシエーション」のような権威づけがされるか、体力が続かずに消滅や分裂をするか、どちらかです。

ではどうすればコミュニティを育てられるか。ぼくの考えを実体験からまとめたのが、下の「マルサン・コミュニティの法則」です。

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「3つの丸でコミュニティを捉える」これがマルサン・コミュニティの法則の肝になります。

コミュニティを3つの母体(すなわち3つの丸)にわけます。毎回くる、もしくは運営にコミットする「コア」(マルイチ)、数回に1回くる「常連」(マルニ)、そしてはじめてきた「新人」(マルサン)です。

大事なことは、イベント毎でのこの3つのカテゴリのメンバーの割合の設定です。イベントに際しては、この3つの丸が「およそ1対1対1」の人数で来るように調整します。調整といっても、きちんとこの割合で集客を計算してやるのは不可能ですから「声かけの際に意識する」というレベル感でおさえるといいでしょう。

50人程度のイベントを想定すると、三等分した際の人数はおよそ16人程度です。これをベースに、コミュニティも設計します。

1つ目の丸(マルイチ)、毎回くるような「コア」メンバーの人数は、最大で15〜20名程度が適正ということになります。逆に言うと、毎回誘う人の人数や、活動にコミットする運営サイドの人数は、それくらいにまでしぼっていいということです。なぜかというと、その人数が多すぎると、コミュニティの文化を維持するのが難しくなるのと、内輪の集まりの色合いがどんどん濃くなってしまうからです。

2つ目の丸(マルニ)の「常連」さんには、数回に1回声がけします。彼らには、コミュニティへのコミットメントは特に求めず、彼らが興味を持ってくれたテーマのときや、タイミングがあったときに来てもらいます。一芸に秀でた人や、常に新しいことを探索して持ち帰ってきてくれる方が「常連」層には、ハマります。

そして3つ目の丸(マルサン)の「新人」さんを手厚く、それぞれの層と同じくらいの人数を呼びます。そうすることで、イベントのマンネリ感を防ぎ、コミュニティに新しい風を吹き込みます。コアと常連だけのコミュニティはどんどん内輪な集まりになってきてしまう危険がありますが、新しい人たちが常に入り込んでいくことで、コミュニティの文化はどんどん変化し続けることになります。

もちろん「新人」は、コミュニティにはまれば、新しい「常連」の1人になってくれる(「マルサン→マルニ」の移行)でしょう。このバランスを意識することで、コミュニティに参画している人数「コミュニティ・ベース」はどんどん人数を増やして、厚くなっていきます。たとえば「茶ッカソン」の場合は、日本では200人弱のベースがあります。

「コミュニティ・ベース」の人数は増えても、1回のイベントに呼ぶ人数はコントロールして、50人程度におさめるのが大事なポイントなのです。そのバランスがうまく作れると「コア(マルイチ)がコミュニティの柱を担い」「常連(マルニ)が場のエンジンになり」「新人(マルサン)がフレッシュなアイデアや人脈を持ち寄る」という、理想的な場が運営できます。

大事なのは「コア」と「常連」は、役割の違いであって、ポジションの優劣はないということです。声かけの際に、自分が毎回呼ばれないことに不満を覚える「常連」さんがいたら、意図を説明したり、必要あれば、「コア」への参画をうながすのもいいかもしれません。人を呼ぶことではなく、このバランスをとってチューニングしていくのが、コミュニティマネージャーの大事な仕事なのです。


3:来る者は拒まない、去る者は追わない。


コミュニティの本質は「出入り自由」であることです。オープンであること、フラットであることが求められます。

「新人」の概念で書いた通り、来る者は拒まず受け入れます。新しい人を受け入れないコミュニティは硬直していきます。そのため、イベントにおいては、「コア」や「常連」が「内輪な空気を出さない」ことが重要です。「常連」の特別扱いもしないようにします。特別扱いをするべき対象は常連や新人に限らず「コミュニティに対する貢献を的確にその場でしてくれた方」です。

しかし一方で「去る者を追わない」のも大事です。新しく来た方が「あれ?ちょっと違うな?」と思ったら、二度目以降くることはないでしょうが、それはあえて、追わないようにします。自分の目的意識とあっていないということなので、無理やり次に呼んでも、同じような違和感を覚えられるでしょう。

「去る者を追わない」については「常連」や「コア」においても同様です。そして、あまりに去る者が多い状況は、コミュニティがうまくまわっていないことの証左なので、しっかりと運営に参画している「コア」メンバーで検証する必要が出てきます。問題意識やテーマ設定、主催者の意図と参加者のモチベーションにズレが生じている可能性があります。これをきちんとチューニングしていく必要が出てきます。

「来る者拒まず、去る者追わず」が原則ですが、例外もあります。コミュニティの秩序を崩すような方がいる場合です。こういう方がいる際は、その場やコミュニティから、お引き取り頂く勇気は、時に必要です。


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ここ数年、企業によるファンコミュニティづくりが流行しています。マスコミュニケーションを軸とした宣伝やブランディングが徐々に力を弱める中、ユーザーさんとの「エンゲージメント」を創ることで、新しいマーケティングをしていこうという意図でしょう。インフルエンサーを獲得し、そのひとたちにプロダクトや企業の魅力を拡散してもらう、というトライをしている会社もあります。

ところが、ファンコミュニティを創る、といっても、なかなかうまくはいきません。それもそのはずで、そもそも企業のほとんどの方は「ファンコミュニティを創る」という仕事をしたことがありません。

上司から「もし、最近、ファンコミュニティを創ってプロダクトをマーケティングしていくアンバサダーマーケティングとかなんとか流行ってるらしいな。うちもそういうのやらんのか」と振られても何をしていいのか見当つかず、まず何をするかというと、大抵、イベントをやり、人を集めます。

オープンイノベーションの重要性が叫ばれる中「新規事業担当者コミュニティ」も多数生まれています。しかし「オープンイノベーションというのがあるらしいな。コミュニティが大事らしいじゃないか。弊社もコミュニティからのオープンイノベーションをやるように」と上司から言われた人もまた、ビジネスづくりはやったことはあっても、コミュニティの運営に携わったことがないケースがほとんどです。とりあえず、イベントをやり、人を集める、を繰り返します。

両者は、たくさんのイベントを繰り返し、徐々に疲弊し、時に上司に「コミュニティはできているのかね?」と問われた時に、はたとある時点で気づくのです。

「何のためにイベントをやっているのだろう」「コミュニティは本当に、できているのだろうか」

ポイントや目的意識がずれたままイベントをただ繰り返すと、このような不幸を呼びがちです。

しかし、ぼくが書いたようなポイントさえおさえれば(そしてもちろん、参画してくれる参加者の皆様に対してきちんと「楽しい!」「きてよかった!」といえるものを提供できれば)誰でもコミュニティ運営をスムーズに行い、コミュニティを育てていくことができます。

また、ぼくたちのような、イベント運営、コミュニティ運営のプロの助けを借りて、より円滑に、効果的に運営を実施することも可能でしょう。

コミュニティを作ることがビジネスにプラスになることは、先のブログ記事にも書いた通りです。このような企業が増えているのは素晴らしいことですし、しっかりと目的、ゴールを設定し、プロセスを考えた上で、コミュニティの運営ができるようになると、企業とユーザーさんが手を取り合って面白い挑戦ができる世の中になってくると思います。ぼくが培っているノウハウが、皆様のコミュニティ構築の一助になれば、幸いです。

 

アイデアソン進化論。〜つながりをつくり育てる「プロモソン」のススメ。

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座禅ではじまる「茶ッカソン」。そこに、新しいアイデアソン進化形の、ヒントがありました。


ちょうど昨日(2017/2/4)から高知県高知市で「アイデアソンサミット2017」というイベントが開催されています。ぼくも誘われたものの所用で行けなかったのですが、参加者の方から伝わってくる議論の内容はとても興味深いものでした。

その中で、ハッカソン・アイデアソンを多数開催されているフィラメントの角勝さんから、こんな問題提起があったと聞きました。

「アイデアソンはアイデアを出すより、つながりができることが価値です。アイデアソンの価値の再定義をする時期にきているのではないでしょうか。アイデアソンの名前も変えるべきかもしれない。」


これを聞いたときに、さすが角さん、と、思わず膝をうちました。ぼくもまったく同じことを考えていました。というか、最初にアイデアソンを企業さんとやりだした頃から「アイデアソンの再定義」に取り組んでいたことに、去年の11月に気づいたのです。

自分の仕切るアイデアソンが、実はアイデアソンの枠をはみだしていることに気づいたぼくは、そのフォーマットに、まったく新しい名前をつけました。

その名も「プロモソン(Promo-thon)」。Promotion + Ideathon で、プロモソン。アイデアソンの進化形と、個人的には位置付けています。

プロモソンとは何か。一言で言うと「企業とお客さん、ファン同士の関係づくり=ファンコミュニティの醸成」を第一目的にすえた、企業プロダクトを新しい世界観でブランディングする、アイデアソン型の新感覚エンターテイメントです。

今までぼくは、2種類の「プロモソン」を開発してきました。ひとつは伊藤園さんとの取り組みである「茶ッカソン」。もうひとつが、いいちこでおなじみの三和酒類さんとの取り組み「いいちこらぼ」です。

この2つのアイデアソンをつくる上で、ぼくが最重要視したのは「新しいイノベーティブなアイデアの創出」では実はありませんでした。そうではなくて来場される40〜70名のお客さんのひとりひとりが主人公になり、ぼくらがつくった世界観に没入できる「参加型エンターテイメント」であることを目指して、作り上げたのです。

結果、何が生まれたか。それは「継続性のある主催企業とファンの関係づくり」です。いいちこらぼは、2016年の6月に初回開催され、2017年春には第3回を開催の予定です。茶ッカソンに至っては、2014年4月以降、サンフランシスコで8回、東京でも10回開催されている他、ニューヨーク、シアトル、京都などでも開催されてます。

このように、企業が消費者の方とつながることで何が生まれるか。それは以前ブログで紹介した「弱い紐帯(ちゅうたい)」すなわち「ファンとしての帰属意識に裏打ちされた企業の周縁のゆるいつながり」です。審査員やスタッフも含む参加者の中には、業界のキーマンや、独自のスキルやネットワークを持ったかた、関連ビジネスを実施している方など、さまざまな方がいます。彼ら、彼女らとのつながりを定期的に温めることにより、ふとしたきっかけで新しい情報がもたらされたり、新規性の高いアイデアが舞い込んだりします。

その際、大事なのは「この会社が、このプロダクトが、何よりこの会社にいるひとたちが好きだ!!」と、参加者のみなさまに強く思っていただくことです。

そんな場をつくると、結果的に、出てくるアウトプットの質も上がるから不思議なものです。人間の発想の源は「環境」と「気持ち」です。非日常感は脳の動きも活性化させますし「楽しい」という気持ちは、グループワークへの前向きな取り組みにもつながってゆきます。会社やプロダクトへのエンゲージメントを高めた状態で、エンターテイメントとして成立している場を作れば、当然、でてくるアイデアの質も向上してゆくのです。

そのような場をつくりあげるために、ぼくがプロデュースするプロモソン「茶ッカソン」や「いいちこらぼ」では、以下の3つのポイントを意識しながら企画だてをしています。みなさんもぜひ、プロモソンを実践してみてください。より精度の高い、企業に新しい価値をもたらすコミュニティづくりが、たったこれだけのポイントを意識して、アイデアソンをアップデートすることで、可能になるのです。


1:アイデアソンにありがちなKPIをいったん忘れる

プロモソンにおいてKPIにするべきなのは、企業がアイデアソンやハッカソンのKPIとしがちな「たくさんの人数を呼ぶこと」でも「たった1日や2日のグループワークで革新的な新規事業のアイデアをひねりだして企業内で実践した回数」でもありません。むしろこれらのKPIのことを「いったん忘れて」会のゴールをしっかり再設定することが大事です。

「プロモソン」では「その企業プロダクトを、参加してくれた皆さんの中の"物語"に組み込むこと」をゴール(目的)とします。そのひとたちに非日常体験を与え、日常に戻ったときにも、その企業のことやプロダクトのことを無意識に考える状態をつくりあげます。また、帰ってくるリピーターを受け入れ、また、新しくやってくる仲間を迎えるためにも、定期的に開催することが推奨されます。KPIにすべきは、開催頻度であり、その場の参加者すべて(お客さん、審査員、ゲスト、クライアント、スタッフ)の満足度です。

プロモソンとは、短期的な新規事業開発の手法ではなく、新しいプロモーションの手段であり、マーケティングブランディングの新しい形です。企業からの押し付けでプロダクトをつくるのではなく、また、企業から「新しいビジネスをつくりなさい」というお題を押し付けられることもなく「一緒に場を創る」という作業をくぐりぬけることにより「いつのまにかその企業やプロダクトのファンになる」状態をつくりあげ、「一緒にプロダクトや企業を育てる仲間」を増やします。その仲間のひとりひとりが、今度はインフルエンサーとなって、新しい仲間を連れてくる状態をつくるのです。

だからぼくはクライアント企業に「アイデアソンの運営はぼくらにまかせていいので、とにかく来場されたみなさんとコミュニケーションとって仲良くなってください!」と言います。その外とのつながりが、中長期的にみたときに、企業に大きな利益をもたらしてくれるのです。


2:「世界観」をつくり、参加者を物語の主人公にする。

ぼくが、2014年に伊藤園さんと「茶ッカソン」をシリコンバレーではじめた際に、もっとも参考にしたイベントがあります。それは、他の人たちがやっているハッカソンやアイデアソンではありませんでした。なにかというと…

「リアル脱出ゲーム」です。

2008年の東京初上陸の際にはじめて体験したリアル脱出ゲーム。SCRAPという会社が主催し、今や、世界中で人気の参加型エンターテイメントです。ぼくは、何度も参加して夢中になった「リアル脱出ゲーム」の中に、新しいアイデアソン構築のヒントを見出しました。

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「プロモソン」は、リアル脱出ゲームをヒントに生まれました


リアル脱出ゲームは集まったお客さんを「ある密室に閉じ込められた」という設定の中に追い込み、謎を制限時間内に解かせ、すべての謎が解けたら「脱出成功」となります。


リアル脱出ゲームの面白さのキモは以下の手順を踏んで、お客さんをゲームの世界に没入させるところにあります。

「世界観の構築」(ロケーションや商材を選定し、それにふさわしい設定をつくる)
→「物語の世界へのスイッチ」(「あなたたちは閉じ込められました」という一言。ミッションを与えて、スタート)
→「制限時間ある中での共同作業」(制限時間で執拗なストレスが与えられるグループでの謎解き)
→「脱出成功の歓喜と、脱出失敗の絶望」(最後の最後に成功者を明らかにし、緊張からの歓喜を呼び込み、脱出失敗した人たちとのコントラストをつくる)



そして、ぼくは伊藤園さんとアイデアソンをやろう、といったときに、このリアル脱出ゲームの演出要素を、次のようにアイデアソンに置き換えたのです。

「世界観の構築」(「現代版茶会」という設定に即した千利休などお茶の歴史と哲学のインプット。お茶とともに有名スタートアップのオフィスでワークすることによる「クリエイティビティ・Creativi-TEA」の刺激)
→「物語の世界へのスイッチ」(座禅や抹茶、煎茶体験。ロケーションや商材にあわせたミッション(お題)の発表)
→「制限時間ある中での共同作業」(制限時間で執拗なストレスが与えられるグループワーク)
→「プレゼン後の受賞の歓喜」(最後の最後に優秀者を明らかにし、緊張からの歓喜を呼び込み、参加者全体の中でコントラストをつくる)


特にプロモソンにはあって他のアイデアソンやハッカソンにはあまりない大事な要素は、導入部分にある「世界観の構築」と「物語の世界へのスイッチ」です。茶ッカソンでは数を重ねる毎に、主催の伊藤園・角野賢一さんと一緒に、試行錯誤して、これをどう作り上げて、参加者のみなさんを没入させるかという命題に取り組んできました。その結果、現在は毎回開催している「座禅」をグループワークの前に取り入れたり、畳をあらゆる会場に敷きつめて「非日常空間」を演出する現在の方法に落ち着きました。たとえば、渋谷ヒカリエ六本木ヒルズの49階に畳を敷き詰めたりします。これは効果てきめんで、来た瞬間に参加者の方の気持ちはあがり、コンテンツへの没入感が増します。

これを行うことで、参加者の方々は、メタな世界の主人公として、演じ振る舞うことが可能になります。茶ッカソンにおいては「現代版茶会の参加者」であり、いいちこらぼにおいては「知的バー空間にやってきたお客さん」という設定の中、参加者は振る舞うのです。そして、初対面の方とチームを組んで「お題に応じたプレゼンをつくる」というミッションをこなします。

プレゼンの発表の後は、ドラムロール、表彰BGMなども含め、きちんと演出された表彰を行うことで、歓喜の輪をつくります。賞をとったひとは、その喜びがかけがえない思い出となりますし、選を漏れたひとたちは、次こそはあの歓喜の輪をつくりたい!という思いで、再び参加してくれます。

衣装や小道具も大事です。テーマにあわせて小道具を用意したり、ワークをオリジナルでつくったりします。茶ッカソンでは毎回ぼくは、作務衣をはおって登場します。「知的バー空間」というコンセプトのいいちこらぼでは、スーツで登場しますし、バーカウンターでは常にバーテンダーにシェイカーをふってもらい、アイデアソンを促進するカクテルをグループにサーブし続けます。ひとつひとつの演出が、参加者のプロモソンへの没入感を左右するのです。

また、もちろん、ワーク本編のファシリテーションのクオリティが問われることは、言うまでもありません。失敗作のRPGのように、設定がすぐれていても中身がだいなしなら、良質なエンタメにはなりえないですから。

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いいちこらぼ、最強の演出アイテム「アイデア発想を助けるいいちこベースのオリジナルカクテル」。サンフランシスコのトップバーテンダーがレシピをつくりました。


3:「1アイデアソン」ではなく「1プラットフォーム」をつくる。

ぼくがプロモソンを立ち上げる際に常に意識しているのは「汎用性の高いフォーマットを創る」ことです。今までのアイデアソンは「1つのお題に対してひとつのタイトル」が当たり前でした。しかし、茶ッカソンやいいちこらぼは、お題は、お茶のことでなくてもいい、焼酎のことでなくてもいい、としています。

どういうことかというと、ぼくらは茶ッカソンを「お茶を飲みながら新しいアイデアについて考える現代版茶会」と、いいちこらぼを「いいちこベースのカクテルを飲みながら新しいアイデアについて考える知的バー空間」と定義しているのです。

そこで話されるお題は「なんでもいい」ということになります。

これが産み出した副産物が「さまざまな企業や団体とのコラボ」です。たとえば2016年12月には、伊藤園主催ではなく、港区さんの主催で「茶ッカソン」を開催しました。茶ッカソンのすでに持っている世界観やコミュニティベースを借りることで、より効果的な港区さんのファンコミュニティづくりを狙ったのです。伊藤園さんの主催ではないのですが、角野さんや河原やFC POPというユニットを一緒にやっているタムラカイくんといった、いつも一緒に茶ッカソンなどをつくっている仲間をきちんと巻き込み、ハイクオリティの茶ッカソンを一緒につくりあげました。

こうすることで港区さんにしてみたら「伊藤園さんは港区の活性化のために貢献してくれる!」という気持ちになりますし、茶ッカソンチームからすると、茶ッカソンを今後ますます広めていくための大事な仲間として、港区さんとつながることができます。「関わるひとたちがみんな嬉しい状態」をつくることができるのです。


茶ッカソンは、港区さんの他にも、Orenchi Ramenさん(ラーメン)、ダイワハウスさん(住宅)、ソニーさん(スマートホーム)、ヤマハ発動機さん(人工知能)、TOTOさん(ウォシュレット)、聖光学院さん(中学生、高校生による起業アイデア)などなど、さまざまなパートナーとコラボレーションを展開しています。このように「お茶を媒介して新しい発想が生まれる場」を多くの会社さんや団体さんとつくっていくことにより、茶ッカソンという場の持つブランド力を上げ、汎用的に新規アイデア創造に活用できる、1つのプラットフォームとして地位を確立させているのです。


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2014年5月に茶ッカソンをはじめて以来、ぼくはなんとなく「ぼくのやるアイデアソンは他のファシリテーターのやるものとは違うなあ」と勘付いていました。これを説明する術を持たなかったので、なんとなく「芸風の違い」で片付けていたのですが、昨年の秋にいいちこさんと東京ではじめて「いいちこらぼ」を開催した際「ひょっとしてこれはアイデアソンを進化させた新しい発明をしているのではないか」と再発見し「プロモソン」という名前をつけました。

いつかどこかにまとめてプロモソンについて書こう、とだけ思い、説明はまったくせずに、11月に公開した港区茶ッカソンの告知ページのプロフィールに「プロモソン提唱者」と書いていたのですが、これを友人のタムラカイくんが拾ってこんなブログにまとめてくれました。なんだ、こっちのほうがまとまってる気がする(笑)。本当に、ここに書かれているとおりのことを考えていたのです。

tamkaism.com

まったく説明してないのに、このあたりの概念がタムラくんに伝わったのは、彼が「いいちこらぼ」に参加していて、このアイデアソンが実はただのアイデアソンではない!と気づいていたからでしょう。それ以降、タムラくんはこのプロモソンづくりの相棒となっていて、FC POPというファシリテーションユニットを組んで、一緒に新しいプロモソンづくりに取り組んでます。実は、いくつかの大きなクライアントさんと、すでに新しいプロモソンの計画が進行中だったりもするのですよ。

もう一度、冒頭の角さんの言葉に戻ってみましょう。何かこう、答えのひとつとして、成立している気がしませんか?

「アイデアソンはアイデアを出すより、つながりができることが価値です。アイデアソンの価値の再定義をする時期にきているのではないでしょうか。アイデアソンの名前も変えるべきかもしれない。」


プロモソンは、日本人(河原あずや、タムラカイくんや、伊藤園さんや、三和酒類さん)が産み出した発明であり、日本発の新しいアイデアソンの進化形です。一緒にやってくれる仲間も募りたいですし、ぜひ一緒に盛り上げて、シーンを作っていきたいなと思っています。